○○の歴史はパワー開発競争の歴史である…と書くと、まるでクルマの話のようですが、クルマの世界がパワー開発競争から燃費に軸足が移行し、サイズもコンパクトなものに注目が移っているのとすごく似た話が、掃除機の分野で起きています。
特にパナソニックの「プチサイクロン MC-SR20G」がその台風の目になっているようです。(サイクロンだけに。)
重厚長大高出力路線を貫いてきたセパレート型クリーナーにおいて、特に床移動型(キャニスター型)のサイクロン式としては驚きの2.8kgという本体重量を達成。もちろん、吸込仕事率は大型のものには適いませんが、ヘッドノズル部や全体構造などは大型機譲り。まさに「プレミアムコンパクト」と呼びたくなるところもクルマに似ています。どうしてこのカテゴリの商品が今まで出てこなかったのか不思議なくらい。
テレビコマーシャルも昨年末はずいぶん流されていたせいか、価格相場は11月下旬を底にして僅かながら上昇に転じているようです。宣伝効果もあるでしょうが、生産量の問題がないとするならば、それだけこの製品に引き合いが集まっていると言うことでしょう。
実際、着眼点がいい製品だと思います。
今日、たまたまパナソニックから掃除機に関するアンケートが来たんですが、それによると、
99平米まででひとくくり!(笑
当のパナソニックですら、こういう見方をしている訳です。都内なら核家族も多いし世帯数の半分くらいは99平米以下なんじゃないかなぁ。
そう考えると今までの掃除機はユーザー不在の過当競争だったんじゃないでしょうか。いや、田舎の広い家や都会でも豪邸なら今でもフルサイズのクリーナーが必要だとは思いますが、都会の狭い家や、広くても機密性の高い家では、そもそも発生するゴミの絶対量が少ないので、大きい掃除機なんて要らないんです。それよりサッと取り出せて取り回しよく掃除できる機種がいい。
となると「ハンディクリーナーは?」となる訳ですが、そこまで小型化すると吸い込み性能が許容できなかったり、本体一体化によって取り回しが重くなったりといいことばかりではありません。キャニスター型の小型高級機がシックリ来る需要が潜在的にあったわけです。
我が家で今使っている掃除機は、もう10年以上前の機種ですが当時のハイエンドモデル(4万円くらいした)。田舎の広い家もサクサク掃除できるハイパワー機種ですが、いかんせん大きく重い。我が家のアパートは物件情報によると54平方メートル。ここに足の踏み場もないほど家財道具が置かれているので、たぶん掃除対象となる床面積は20平方メートルもないんじゃないかと思います。そんな環境で、私の田舎方面の農家のような「座敷と床の間が繋がっていて合計24畳、しかも冷暖房時以外は掃き出し窓開放で虫とか外のホコリとか昆虫とか入り放題」な環境と同じ掃除機が必要な訳はありません。
我が家では数年前に掃除機のモーターを修理交換したばかりなのでまだまだ壊れることはないと思いますが、次はプレミアムコンパクト機にしようと思いました。
しかもこのMC-SR20G、プレミアム機らしくゴミを低い位置から照射して視覚的に浮き上がらせる「LEDナビライト」や当然のように「エコナビ」など多彩な機能を装備。「掃除機なんて吸えれば何でもいい」という言葉を思わず飲み込んでしまう説得力があります。
そういう訳で、しょういちさんはいい買い物をして羨ましいなぁ。というお話でした(笑
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