国立新美術館「貴婦人と一角獣」展

国立新美術館で開催中の貴婦人と一角獣展を見てきました。

「普段美術館に来ないような人が来ている」(某氏)

の通り、私もあまり美術館に通うタイプではありませんが、この特別展は見逃すわけにはいきませんでした。国立新美術館と言えば私の中では「豚組しゃぶ庵の隣」(笑)という認識ですが、豚組には何度となく来ているのにその隣の美術館には今まで全く来たことがなかったという…。

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実はこれ、「ガンダムUC」のモチーフとなったタペストリー(フランス語での呼称はタピスリー)の日本初公開なのです。もちろん、国立美術館の展示ではガンダムのガの字も出てきません。主催者側も知らんぷりを決め込んでいるように見えますが…

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音声ガイド装置(別料金500円)の声が「フル・フロンタル」(池田秀一氏)じゃないですか!(笑 もう一人の池田昌子さんは、リマスタリング劇場版のアムロ・レイの母親役の方ですが、ガンダムUC的には「オードリー・ヘプバーン」(オードリー・バーンではなく)の吹き替え繋がり、と言った方がいいでしょうか。

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フルフロンタルの声に導かれてメインの展示室に入ると、それは息を飲むような空間が広がっていました。それぞれが5m×5m程度はあるであろうタピスリーが6枚、観客を囲むように黒い大空間に飾られているのです。冒頭にも書いたとおり美術館にはあまり来ない私ですが、唸らされました。

それと上のパンフ写真にもある、高精細プロジェクタを6台用いたNHK制作の解説映像の上映もなかなかでした。タピスリーの展示空間は巨大すぎて、それぞれを比較してみるのは至難の業。そこで高精細プロジェクタの出番というわけです。着眼点ごとに、6枚のタピスリーを比較する映像が淡々と流れて行き、どういったところが着眼点かがよく解ると同時に、単純な拡大映像の羅列ではない手間のかかった編集が見ていて心地よい映像でした。

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帰宅後改めてガンダムUCの1巻を見直すと、また違った味わいがあり、感動が深みを増しますね。ガンダムの劇中では中世期に先代が手に入れた「ビスト財団」の所有物と言うことになっていますが、実物のタピスリーは15世紀末に「ル・ヴィスト家」の注文で制作されたものとのこと。なるほど、ビスト財団の名前の由来はそこですか。

このタピスリーはその意味するところが明示されているわけではなく、見るものの想像をかき立てるものですが、それゆえ過去においてはあらゆる解釈がなされ、今回の展示もかなり分析的な展示と言えるかも知れません。制作者がそこまで考えて作ったか?(笑 と思わなくはない箇所もありますが、いくら昨年修復したものとは言え、15世紀前後にこれだけのクオリティの織物を製造する技術があったことには感服するほかありません。

東京近郊のガンダムUCファンに広くお勧めしたい展示です。夏から秋にかけては大阪展もあるようです。アニメがきっかけだっていいじゃないですか。なんともリッチな空間。私はこの展示に巡り合わせてくれた「ガンダムUC」に感謝しています。

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今回一人で来てしまいましたが、ガンダムファンではない堅気のツマに話したら興味を示してくれたので、会期も長いことですしもう一度今度は家族で再訪したいと思いました。


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