すっかり乗り遅れた感がありますが…しかしMac系の話題というのは1日逃してしまうとすごい出遅れ感ですね…。WWDCの感想を。ええ、WWDCっていうのはあのキーノートが本質じゃないのは解ってますけど、一般peopleに解放されているのはあそこだけなので、そこから見える限りの印象を書きます。
Haswell化されたのがMacBook Airだけというのがある意味驚きをもって迎えられましたが、私はこのままRetinaではないMacBook Proは終息してしまうのではないかと思っています。比較的新しい筐体のRetinaモデルは残るでしょうが、今回のHaswellでは内蔵GPUが心を入れ替えたように高性能なので、売りであった「外付けGPU」のメリットが薄れています。
MacBook Airに搭載可能な液晶が液晶の品質はProとは階調や視野角の面で差がありましたが、これは追いつくのは時間の問題でしょう。そして光学ドライブはアップル製品全体で廃止する方向。なのでRetinaではないMacBook Proに近い将来、存在意義がなくなる気がします。
にしても今回のMacBook Air、ずいぶん大胆にクロック下げてきましたよね…。Haswellパワーでベンチマークはトントンかやや上回る値を出しているようですが、にしてもバッテリー持続時間を稼ぐのにここまでするかと思いました。
■Mac Pro(チラ見せ)
G4 Cubeの再来ですね。この割り切り設計にかなり心鷲掴みにされましたが、価格は…フラッシュストレージ専用機であることと(最小512GBから?)、グラフィックチップが2個(CTOなら1個可?)、Thunderbolt2が6ポート、というところからするとおそらく最小構成でも298,000円~でしょうね。モニタ付けると40万円近いコース。ええ、目が覚めました。
G4 Cubeと違って電源が内蔵されているのがいいですね。電動ファンを搭載したのも現実的だと思います。正面にロゴがないのは、必ずしも正対して設置されるとは限らないことを考慮しているためでしょうか?たとえば部屋の隅に設置する場合など、ケーブルを斜めから出した方が都合がいいこともあり、その場合現在公開されているデザインであれば斜めを向いていることが気がつきにくく美しいという訳です。
背面ポートのアイコンが点灯しているような写真もありましたが、本当でしょうか。さすがProですね。
確かに従来のMacProは、言うなれば20世紀末の、DELLとかGATEWAY2000が気を吐いていた頃のいわゆる「ミニタワー」の箱に則ったデザインなわけで、汎用のアッセンブリーパーツで水平分業していた頃の名残。いくら内部配線を整理したところで、まぁ20世紀的だよねと、そういうことなのでしょう。
■AirMac Extreme / AirMac Time Capsule
今回もっとも「何かの間違いではないか」と思ったモデル。
ほら、Webブラウザって特に昔のWindows機とかだと、スクロールに画像表示の描画が付いてこなくて写真が縦にびよーんと伸びる現象があるじゃないですか、あのバグが起きたのかと思いましたよ。それともこれ、どこで切ってもアップルマークが金太郎飴のように出てくるんですかね?(ぉ
冗談はさておき、このAirMac / Time Capsuleの筐体は今回一番解せないですね。公式ではこの縦型デザインは「より高い位置にアンテナを確保」ってことらしいですけど、だとすれば高さ168mmでなぜ良しとするのか。1000mmとか2000mmだったらもっといいのではないか? 「より高い位置に」はやや方便が入っている気がします。
今回新しく採用された「ビームフォーミングアレイ」という技術は、電波に指向性を持たせて同じ総合パワーでより遠距離に電波を飛ばそうという技術ですが、より詳しく知りたい方はシスコさんの解説へどうぞ。
個人的には現在「上下方向のすき間」にTime Capsuleを置いているので、今の置き場所には新Time Capsuleは置けません。新Time Capsuleが置けそうな場所もありますが、そこは現在の位置から30cmほど低くなるので、「高さ168mm」のメリットがないどころか、むしろ低くなってしまいます。まぁそれは私個人の事情ですが、とりあえず今使っているTime Capsuleも今のところ好調なので、買い換えることはないかなと思います。
■Mac mini
相変わらず蚊帳の外感が強いMac miniですが、アップデートはなしで値上げ。値上げ直前に買っておいた方はおめでとうございます。
でも最近思うんですけど、カメラとかを趣味にするんだったらAdobeRGBカバー率の高いモニタは必須ですよね。自前でEIZOとかのいいモニタを用意するとすれば、パーソナルユースで現実的なラインはMac miniになるわけで。でもカラーマネジメントは凝り出すと精神衛生上良くないので、やっぱりsRGB空間で満足しておくのがいいのかも知れません。でも新緑の発色を見るたびに思います。AdobeRGBだったら…(以下ループ
■iMac
これもスペックアップなしで日本では単純な値上げでした。WWDCに伴う「We’ll be back soon」が来るとその後値上げになると踏んでいたので、先日書いたように注文はして決済はしない状態で様子を見ていましたが、値上げされたことである程度踏ん切りが付きましたので決済をしました。
おそらく秋頃に「Late 2013」としてHaswell化し、無線LANがac化したiMacが出るのでしょうが、さすがに4万の値上げは大きい。4K化はまだないと思っています。4K解像度で OS X のヌルヌルUIを動かすのって大変だと思うので。
ちなみに勤務先の福利厚生経由で買いましたが、価格は発売当初のfor Educationよりほんの少し安かったです…。(但し福利厚生価格は変動制で気まぐれなんですよね…iPadは値引きゼロだし。)
しかしLate 2012モデルで何が懸念かって「Fusion Drive」ですね。Appleの新しいファイルシステムなんて信頼できるのか、と疑いの目を持ってみていましたが、Late 2012モデルを発売日にバイナウしてから半年間Fusion Driveの人柱(←)になっていただいたサイカ先生に先日、一緒に食事した際に「Fusionどうですか」(肉モグモグ)と訊ねてみたところ「いいよ」(肉モグモグ)とのことなので、腹を括りました。まぁサイカ先生くらいヘヴィに使って大丈夫なら、大丈夫なのでしょう。他の方からもこれといったトラブル聞かないし。ただ、どうもパーティションを切るのは1個までで、しかもセカンドパーティションはFusion化の蚊帳の外になるようなので(?)そこだけ注意ですね。
それより問題は、近い将来予想されるであろう単身赴任の際に、Macの配置をどうするかですね…。自宅アパートはMBA(Mid 2011)にして、単身赴任先をiMac(Late 2012)にするか、はたまたその逆にするか…。
なんかWWDC雑感のフリして最後は個人的な話になってしまいましたが、こんなところです。
コメント
Retina ですだよ。
Ratina って、ラテン娘のスペルミスみたいw
このエントリーのトップの写真見て思ったんだけど… なんかこんなゴミ箱ありませんでしたっけ?^^;
おうふ…orz
写真は正真正銘ゴミ箱です(ぉ