「お勧めできません」

エキゾースト警告灯修理の代車は、最初A4を借りましたが、私が新型A3購入に興味を示したので、途中でA3 1.4T(エントリーモデル)に代えて貰い、さらにA3 1.4T COD(シリンダーオンデマンド)に代えて貰いました。なんて贅沢な。

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という訳で、エントリーモデルの方の写真はありませんが、こちらはCODの方です。とはいえ、外見上の違いはアルミホイールくらいです。細かく言えばエキゾーストパイプフィニッシャーが違うとか、車高が1.5cm低いとかあるのですが、まぁぱっと見気がつかないですよね。

実は現行型A3で公道を走るのは初めてだったりします。しかも公道どころか高速道まで走りました。

まずエントリーモデルの方ですが、私の2006年型A3と同じサイズの205/55/R16タイヤを履きながら、とても癒やし系の乗り味。うん、買うならこれだな。1.4Lターボエンジンの出力も法定速度+α程度の追い越し加速くらいでは何ら問題ありません。(180km/hとかになると物足りなさを覚えるんでしょうけど。)

続いてCODの方ですが、走り出してすぐ違いが分かります。サスペンションが「スポーツサスペンション」で、とにかくフラット。コーナリングもロールが少なく、平衡を保ったままグイグイ曲がってゆきます。私が乗ってるA3もこれに近く、一昔前のドイツ車ってこうだよね、という乗り味です。個人的にはファミリーカーとしてはこの乗り心地はいかがなものかと思うので、エントリーモデルで充分な感じです。ちょっとアルミホイールのデザインだけは好みではありませんが…。

エントリーモデルとCODの価格差は、共にレーダークルーズコントロールを装備した状態で43万円差。これで変わるのが(1)スポーツシート (2)17インチ225タイヤ (3)アルミホイールデザイン (4)エンジン出力が少しアップし、燃費が向上 (5)アウディドライブセレクト(サスペンションやステアリングの動きを設定できる) (6)エキゾーストパイプフィニッシャー (7)スポーツサスペンション といったところで、ここに43万円差を見いだすかどうかは微妙なところ。実際、ほとんどのお客さんはエントリーモデルで満足するそうです。

私が乗ってる2006年の世代だと、エントリーモデルは「アトラクション」という名称が付いていて、あちこちにコストダウンの形跡が見られたものですが、それも昔の話。今やA3はエントリーモデルでも上位モデルと遜色ない装備に仕上がっているので、これはエントリーモデルばかり売れるのも解る気がします。

そういえば純正オーディオには車速(≒ロードノイズ)に合わせてオーディオの音量を変化させてくれる機能があるのには感動しました。常日頃あったらいいなと思っていた機能なので、とても羨ましい…。

レーダークルーズコントロールも渋滞対応で、ミッションはダイレクト感のあるDCTと痒いところに手が届きます。これが例えばレヴォーグだとクルーズコントロールは渋滞対応(全車速対応)ながら、ミッションはCVT。一方で例えばジェイドだとミッションはDCTながら、クルーズコントロールは30km/h以下では動作しない…。全車速対応のクルコンってブレーキが電動式でないと成立しないので、足踏み式パーキングブレーキ採用のジェイドではマツダCX-5並の大手術をしなければ全車速対応にならないだろうなぁと。閑話休題。

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ところで、CODモデルを多少ラフに自宅に車庫入れしたら、アゴが少しズリッと擦ったような音がしました。降りて確認すると、このロードクリアランス。これは確かに慎重に車庫入れしないとアゴを擦りそうです。エントリーモデルや私のA3は問題なかったので、1.5cmローダウンのCODゆえの問題なのでしょうねぇ。たかが1.5cm、されど1.5cm…。まぁこれで我が家ではCODモデルを買えないことは決定したわけです(笑。

そんなわけで、多額の修理費用を継続的に払うくらいだったら新車のローンを組んでしまった方がいい、と考えていたのですが、ツマが「買うなら買ってもいいが、輸入車はもうやめて欲しい」と。
代車のA3と修理上がりのMy A3を交換しに行ったときにツマに反対されている旨をセールス氏に話すと、「ブログで逐一公開される方にはお勧めできません」「奥様が反対しているお宅にはお勧めできません」と。「ブランドに共感して頂いたり、価値を認めて頂いた上でご購入頂いていますので…」とも。まぁ故障頻度を考えるとそのブランド価値って砂上の楼閣なんじゃないの?と思わなくはないですが(笑、前提は「メーカー保証が効いて修理点検が無料でリセールバリューが高い3年ごとに乗り換え」なのでしょう。

とはいえ、国産車にも乗りたいクルマがあるわけではないので、プッチンした後のプリンの容器のごとく修理費用がダダ漏れしていく状態ではありますが、新型A3のカタログはゴミ箱に捨て、2006年式A3を乗り続けよう、と決意を新たにしました。なんかセールス氏には気を持たせちゃって申し訳なかったです。

コメント

  1. MK より:

    1年半前にゴルフと比較してA3のエントリーモデルにしました。確かにこれで充分です。もしCODがいいならゴルフの方が価格的にも幸せになれるのではないかと思います。モノも悪くないですし。輸入車は昔よりはダメになりにくいとはいえ、日本車よりも部品価格が高かったりどうしても維持費がかかるのはある程度やむを得ないものの、書かれているように最初の車検までの修理費込み期間が楽なだけで、そのあとは怖いですよね。せいぜいサービス延長プラス2年で5年間が維持期間としては限界なのかも。それ以降は愛車を愛でる人たちの領域かもしれません。わたしも何度が国産検討しましたが、内装デザインのチープさとかが相変わらずで、どうしても踏み込めませんでした。奥様が輸入車に辟易なのが収まるといいですね。長々と失礼しました。

  2. Kumadigital より:

    「それ以降は愛車を愛でる人たちの領域かもしれません」…なるほどですねぇ。私もどちらかと言えば愛でる方の人間だと自負していたんですが、自分のぬるさに気がつきました(苦笑

    仰るとおり、国産は質感が…ねぇ。じゃあ5年程度の経年劣化で気泡が立つ内装塗装ってどうなんだよ、というツッコミはあるかと思いますが(笑
    https://kumadigital.jp/archives/51871397.html

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