一汁一菜でよいという提案(土井善晴 著)

土井家と言えば子供の頃、土曜夕方のサンライズのロボットアニメ(Zガンダムとか)の前か後ろだかに放映されていたショートの料理番組「おかずのクッキング」をやられていた土井勝氏のインパクトが強いですが(お腹がすいている時間帯だから今で言う孤独のグルメ的な飯テロ番組的な効果もあったと思います)、次男の土井善晴氏も料理家として活躍されています。その土井善晴氏がある意味、悟りの境地に至って書いたのがこの本。

実家の母と電話しているときに土井善晴氏の名前を出したところ「一汁一菜の人でしょ?」と知っていたので、かなり有名な概念なのでしょうか。

 

簡単に言えば、「SNSのせいもあるかと思うが、現代人の食事は毎日がハレの日の食事のようで、作る方も食べる方も疲れている。ハレの食事とケの食事のメリハリを付けよう」という提案の本です。ハレの食事がることは肯定しつつ、「普段の食事なんて一汁一菜でいいんですよ」という考え、並びにその考えに至った背景がとうとうと書かれています。

1/3くらいは育児論、家族論が含まれるので、子育て中の世帯にも最適な本だとは思います。子供にどういう経験、味覚、食への価値観を繋いでゆくのか、という話です。

 

いわゆる「丁寧な暮らし」論に片足を突っ込んでいるところもあってそこは引いてしまうのですが、普通はとても料理本に載せないような普段の食事のオンパレードで、料理に疲れた人、胃が疲れた人は勇気を貰えると思います。

自分もついあらゆる栄養素を摂取しようとしてつい食べ過ぎになってしまうのですが、これを読んで少し粗食を心がけたいと思います。

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