パナソニックの「エアコンはやっぱりこまめに止めた方が良い」提案が雑すぎる件

「エアコン『こまめに消す』がお得な場合とは? パナソニックの節電術」(家電Watch)

パナソニックがエアコンの「つけっぱなし運転よりもっとお得な使い方がある」という検証結果を発表してくれています。以前から「条件によってはやっぱりこまめに止めた方が得」とは言われていましたが、パナソニックが今回「一日30分の外出を2回行う場合、外気温30度程度までであればこまめに消す運転の方がお得」という、ある程度の目安になる提案をしてくれています。とてもありがたいことだと思います。

しかし、発表されたデータが雑すぎて、信用に値しません。

これはパナソニックが作ったグラフですが、このグラフだけで3つ、おかしな点があります。

1.つけっぱなしの電気代が、月に120円しかない。

そんなエアコン、世の中にあるのでしょうか。うちのエアコン、月の電気代は控えめに見て2,000円以上かかってますけど…。百歩譲って、「月の電気代ではなく、日の電気代でした」なら分かります。


2.つけっぱなしの電気代が、外気温に依存していない。

そんなわけないだろう!と思いませんか。これ、実際には存在しない、完全断熱環境(外気温が部屋に全く入ってこない環境)で試験したんじゃないですか…? 普通に考えて、付けっぱなし運転の場合でも外気温が上がればエアコンの電気代も上がるはずです。何か一般環境と決定的に違う条件で試験したか、グラフの作画が間違っているとしか思えません。元のプレースリリースを読むと外気温に関係なく室温26℃の環境でテストしているようです。そんな環境、実在しないでしょう。


3.28〜30度で、1日1時間エアコンを止めると、電気代が100円節約になっている。

つけっぱなしに対して1時間エアコンを止めると電気代が100円節約ってどう考えてもおかしくないですか。エアコンのフル回転の電気代って、1時間で高くても40円ですよ。グラフの縦軸が「月」ではなく「日」の間違いだったとしても、1時間節約して100円くらい安くなると言うことは、エアコンの消費電力は3,700Wくらいあることになります

 

という訳で、パナソニックさんにおかれましては、貴社の社会的地位を鑑みまして、発表をやり直していただきたいと思います。

もっとも、PR TIMESもプレスリリース本文に「外気温が35℃以上の“猛暑日”のような場合は、室温が上昇しやすいため、「つけっぱなし」運転がお得」って書いてあるのに、「真夏日の外出はこまめに消した方がお得!」というタイトルを付ける読解力のなさも残念すぎますけどね。

【追記】本件についてパナソニックに問い合わせを行ったところ回答がありましたので追記しました。

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