Vieraの「ミニLEDバックライト+量子ドット」とは何か

Panasonicの液晶テレビの最上位モデルmであるMX900/MX950シリーズですが、MX900とMX950の違いは主にはインチ違いで、43V, 50V型がMX900、55V, 65V, 75V型がMX950となっています。しかしバックライトにも若干違いがあります。

MX900シリーズは従来を踏襲した部分駆動の直下型バックライトですが、新機軸なのがMX950の「ミニLEDバックライト+量子ドット」。ディスプレイにちょっと詳しい方なら「マイクロLEDディスプレイ」と似たものなのかな?と感じるかも知れませんが、「マイクロLEDディスプレイ」が極小さなLEDを敷き詰めてそのままディスプレイにしているのに対して、「ミニLEDバックライト+量子ドット」はあくまでバックライトの方式であって、その上に液晶パネルを重ねることで初めてディスプレイとして成り立ちます。

 

では「量子ドット」って何なのさ、ということになりますが、これは微粒子で、特定の波長の光が照射されると、それを別の波長の光に変えて発光する特性のある素材です。その特性をいい感じに分散・混合させた量子ドッド微粒子をシート上に成型することで、元の発光源であるLEDよりリッチなスペクトラム(波長分布)の光を取り出すことができます。部屋の照明とかだと「演色性」と呼ばれるものですが、LEDだけでは出すのが難しい、まんべんなく波長の強さが分布する光が取り出せます。すると出てくる絵は、今までよりリッチな色のりになるわけですね。

なおここでも照射に用いているLEDは4K画素分(3840 x 2160=約800万個)あるわけではなく、せいぜい数千個、多くても数万個です。量子ドットシートが光をいい感じに拡散してくれるので、1ドットごとのLEDは不要です。もっとも、そのケチり方が「マイクロLEDディスプレイ」との決定的な差であるわけですが、うちのTH-65MX950は長時間視聴しても筐体上部がさほど熱くならないところから見ても、消費電力の低さにはかなりのアドバンテージがあるように感じます。

しかしまぁ、この技術を「ミニLEDバックライト+量子ドット」と呼称しているところがマーケティングの妙というか…別段、Panasonicの造語ではありませんが、まぁテレビ業界全体で「担いでいる」感じですかね…。

このバックライト技術が普及する前に、IPS液晶パネルが市場から駆逐されてしまったのが惜しいですね。IPSパネルの数少ない弱点である「遮光性の低さ」が部分駆動のバックライトであればさほど問題にならないので、VA液晶より断然リッチな絵を出せたはずなんですが…。このあたり、パソコン用のゲーミングモニターでは「IPSパネル+量子ドット」が実用化されている例があるだけに(但し部分駆動しているかは…?)テレビという形態で大画面が作られていないのが残念です。

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