DMR-XP12 レビュー

ツマの実家用に購入したDMR-XP12についてレビューする。

dmr-xp12

厚さ59mm、奥行き242mmというコンパクト筐体。ハイビジョンレコーダーとしては最小の部類ではないだろうか。薄型テレビの純正テレビ台などのオサレな置き場所でも圧迫感がない。

本機はデジタル放送で使用するLAN端子はなく、モデム端子のみある。モデム端子もLAN端子も俺の知人では使っている事例は希だが、LAN端子がなくてもNHK021ch(教育)でのデータ放送画面のゲームができないくらいで、実質困らないだろう。

番組表などが高速起動する「クイックスタート」機能があるが、消費電力が1.8Wから9.2Wに増加してしまう。通常の起動もそれほど遅いわけではないし、どうせテレビの電源ONやら入力切り替えやらで10秒以上は経過してしまうので、クイックスタートは使わなくてもいいかな、とは思った。但しビエラリンク(HDMI-CEC機能)に対応していないテレビと接続した場合、テレビ側の入力が自動切り替えになるようなので、起動の早さが効いてくるとは思う。

チューナー画質は何ら不満のないレベル。もっとも、最近は入力端子ごとに画質が調整できるテレビが多いので、好みでなければテレビ側で調整してしまえば良い。

録画再生画質は、デジタル放送をそのまま記録するDRモードと、従来のDVDの画質であるXP/SP/LP/EPのほかに、本機の目玉の1つH.264を使用したAVCRECモードである、HG/HX/HEモードがある。

ここでXPモードとHXモードはビットレートが概ね同じで、1層DVDディスク1枚に約1時間の記録が可能だが、人間の視覚はノイズより解像度が優先されるようで、ハイビジョンテレビで見る限りはHXモードの方が大幅に見栄えがする。

しかしHG/HX/HEモードで録画したディスクはPanasonicの最近のDIGAや、他社のAVCREC対応機、またはPS3でないと再生できず、古来からのDVDプレーヤー/レコーダーでは再生できない。また、デジタル放送を記録する場合、当然CPRMに対応したディスクが必要になる。それと、DVDにダビングする前に初期設定画面から本機の音声モードを「オート」から「固定」に変更しておかないと他社機では再生できなくなるので注意が必要だ。

AVCHD記録されたSDカードをDVDディスクにダビングができるため、AVCHDカメラのアーカイブ機としても有用だと思う。フォルダ分類ができないので録画番組一覧画面が煩雑になってしまいがちだが、ビデオカメラで撮った映像がHDDに入っていてテレビでサッと見られるのは楽しく、ビデオカメラを使う億劫さが軽減されると思う。但しHDDはいずれ故障するので、想い出の最終的な保管先としてはならないのは言うまでもない。

音声と映像で操作をガイドする機能は一度使えばそんなに出番は多くないかな、とは思うものの、それ以外の普段使う箇所でのメッセージ表示が比較的充実しているのがいい。たとえば前記の音声モード設定を切り替えるとそれぞれどんなメリットやデメリットがあるのかを表示したり、毎週録画しているドラマが最終回になり新ドラマが始まった場合など録画予約画面でその旨知らせてくれるなど、ユーザーの戸惑いを軽減する心配りが感じられる。

ブルーレイレコーダーはまだまだ値下がりするので、とりあえず録画機が必要になったら本機のような安価なDVDモデルで済ます、という考え方もアリかと思う。また、邪魔にならないサイズなので、自室でのパーソナル用途にも良いだろう。いずれブルーレイレコーダーに買い換えるにしても、本機で録画したAVCREC記録のDVDディスクは今後のブルーレイレコーダーでは軒並み再生可能と思われるので、記録資産の面でもリスクは少ないはず。

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