ぺんてる「エアペン・ミニ」(2)フラットベッドスキャナがライバル

みんぽす

前回の記事に続き、エアペンをレポートする。

pentel1

このレビューはWillVii株式会社が運営する国内最大級の家電・ゲームレビューサイト「みんぽす」のセミナーに参加して掲載しています。本セミナーに参加したことによるブロガーへの報酬及び記事の内容への関与(事実誤認を除く)は一切なく、中立な立場で書いています。商品無償貸し出し及びセミナーサービス「モノフェローズ」に関する詳細はこちら

言うまでもなくエアペンはパソコンに情報を入力するための新手の手段である。キーボードをカチャカチャ打つのが憚(はばか)られるような場面や、滅多に使わないフラットベッドスキャナを保管する場所を確保するのが面倒というような場面で、エアペンの出番がある。

閃いたアイデアを形にする時、キーボードやマウスでは思考が中断されてしまう方も多いだろう。テキストだけならともかく、ちょっとした図やイラストが混在する文書を、手書き並みの速さでマウスやタッチパッドで自由に書くのは職人芸だ。そんなときもエアペンを使えばいい。

ボールペンとしてはまったく普通のエアペンだが、パソコンへの入力デバイスとしてはちょっとしたクセがある。ペン側の電源は自動で制御されるのだが、しばらく使わない状態(=ディープスリープモード)から書き出した瞬間の1秒弱の筆跡が記録されない。起動処理に要する時間だと思うが、エアーペンを使いこなすようになると、ペンをスリープ状態から目覚めさせるために、書き出す前にペン先をチョンと紙にタッチする癖が付くかも知れない。

airpen8
ペン先部分。スリットから超音波を、その上の部分から赤外線を出す

また、ペンを持つ角度をコロコロ変えるのも苦手らしい。というのも、超音波発信部分がペン先から数ミリ離れているので、ペン先の着地点を固定したまま、持つ角度を変えたりすると、「線が書かれた」と誤検出してしまうらしい。そのうちペンにジャイロセンサーを組み込んで、ペンの角度検出をして検出位置の補正をする時代が来るのだろうか?

付属の添付ソフトウエアはWindowsのほか、今回初めてMacにも対応した。Windows版のアプリケーションは文字を取り込んだ際に文字認識を行いテキスト化する機能がある。このテキスト化により、ドキュメントの検索が容易になる。文字認識の精度は現在の技術水準からすれば誤認識もある平凡なものだが、検索のタグとして使う程度であれば実用になるだろう。試したわけではないが、google desktopと相性が良さそうだ。

airpen6
左:手書き結果 右:文字認識結果

Mac版のアプリケーションは残念ながらWindows版より機能が少なく、文字認識の機能がない。Macユーザーはこの手の仕打ち(?)には慣れっこだと思うが、Windows版同等の機能の実装が待たれる。MacにはSpotlightという全文検索エンジンがOSレベルで組み込まれているので、Macこそ文字認識による検索データ生成が欲しいところだろう。

airpen7

エアペン・ミニはペンとメモリーユニットとアプリケーションソフトウエアのセットで1万円ちょっとする。高級なキーボードやマウス、普及型のフラットベッドスキャナの価格に匹敵するが、これを高いと見るか安いと見るかは意見が分かれるだろう。たかがペンに1万円と考えれば高いが、デジタルペンとしては現在の科学水準では妥当な価格のような気もしてくる。ただ個人的には、1万円を軽く下回るくらいが値頃感があるように思う。

エアペンがもたらすデータ入力の新たな選択肢は、ハマる人はかなりハマって手放せなくなるだろう。誰もが気軽に買えるものではないと思うが、口コミや人が使っている姿などを見て、地味にじわじわと普及していくのだろうと思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)