PowerShot S90 レビュー(3):丸一日使ってみた

PowerShot S90とお弁当を持って、横浜の臨港パークに出掛けてみた。春の海風はまだ冷たかったが、ふだん広い場所に飢えている子供たちはきっと満足したと思う。

さて子供たちはさておき(←さておくのかよ)、S90である。

子供たちが遊んでいる姿をAutoモードで撮影する。自動的に複数の顔を認識し、しかもAIサーボによるフォーカス追尾が作動するので、ヒット率が普段使っているEOS 5D Mark IIやEOS 40Dより高いのには舌を巻いた。露出はやや明るめのようで、顔を撮るにはちょうどいいが、背景は私の好みよりは明るすぎると感じた。ここは現時点では両立は難しいのでいさしかたないだろう。将来のより高度な認識技術に期待する。

赤レンガ倉庫が99周年とのことで花壇ができていた。花をマクロモードで撮影してみるが、マクロモード時はフォーカス枠が中央に固定されてしまうので、近距離でのフォーカスあわせが難しい。カメラの向きを変えてフォーカスを合わせると、どうしてもフォーカスのズレ(コサイン誤差)が発生してしまうためだ。マクロでのフォーカス位置を選べるようになると良いと思った。

背景をぼかすためにAv(絞り優先)モードで撮影してみた。レンズの周りのコントローラーリングはステップズームに割り当てており、カーソルキー周りのコントローラーホイールは露出補正に割り当たっているので、肝心の絞り値を設定する方法がない。

何だこれは? Avモードなのに絞り値を変える方法がない…? ダイヤルの数が足りないことを補うために、コントローラーリングの機能割り当てボタンがいい位置に鎮座してるのか? そんなの本末転倒じゃないか…と悩むことしばし。実は「±」キーを押すことで、コントローラーホイールの機能が「露出補正」と「絞り値」に切り替わることに気がついた。取説読めってことですね、すみません。

画像の再生はなかなかの速さだが、さらに快適なのがEOS同様の「10枚/100枚ジャンプ」。再生中にレンズ周りのコントローラーリングを回すと10枚ジャンプすることができる。そのジャンプ枚数が表示されている状態でカーソル上下キーを押すと、100枚ジャンプや日付単位ジャンプに切り替えることができる。何千枚も撮影できる大容量のSDカードが安価に買える折、こういった機能は地味にありがたい。

また、再生画面で「DISP」ボタンを押して「フォーカスチェッカー」モードにしておくと、次に顔認識撮影をした際に主被写体を自動拡大表示するところなど、「よくできてるなぁ」と軽い驚きがある。

バッテリーの持ちは、撮影を主眼とした散策では1日は持たない感じ。私の場合時間にして3時間程度だった。1日行動するなら2~3本用意しておく必要はあるだろう。充電器は平均的な大きさだが充分に小型軽量であり、旅行での携行に不満はない。

とにかく、一眼レフと比較してしまうとどうしても痒いところに手が届かないところがある一方で、すごくよく考えられており唸らされる点もある。すべてにおいてパーフェクトなカメラは存在しないことを考慮すれば、まぁかなり満足のゆくカメラであると思った。以前愛用していたPowerShot S40も名機で、EOS 20Dを買うまで長らく満足して使っていた。PowerShotシリーズ恐るべしである。

PowerShot S90 & S40

帰宅後Macに写真を取り込んで驚いたのは、子供たちの抜けるような笑顔がいっぱい撮れていたこと。普段もっぱら一眼レフで撮影しているのだが、パパの顔が一眼レフカメラで隠れてしまうより、顔が見えた方が自然な笑顔が出るのだろう。フォーカスの追尾はカメラに任せて、笑顔の引き出し役はパパに頼みます、そういうメッセージが込められているような気がした。

「PowerShot S90 レビュー(3):丸一日使ってみた」への5件のフィードバック

  1. > フォーカスの追尾はカメラに任せて、笑顔の引き出し役はパパに頼みます、そういうメッセージが込められているような気がした。

    うわ、なんて、ドラマチックなまとめ方。
    キャノ販、いや、キヤノンマーケティングがき読んだら泣きそう。。

    んでも、ええ、良くできたカメラですよね。
    S90。
    コンデジは当分、これでいいっす

  2. >>SAIKAさん

    いやー、これは使うほど驚きがありますね。
    またリコーとは違う方向に尖ってるというか。
    いや、尖ってない。レーダーチャートで言うと丸くて広い。
    キヤノンMJさんによろしくお伝えください(ぇ

    >>しろとらさん

    撮影できなかった今日、プライスレス。
    この性能がたったの2.98万円だなんて、
    カメラ業界、絶対オカシイです(笑

  3. 小さいし、軽いし、バッグにポンと入れておけてこれって。
    う~ん、魅力的ですねぇ。
    子供たちの笑顔、わかる!
    一眼レフのでかい眼で睨まれるの、結構怖いんですよねw
    相手に威圧感を与えないっていうのは、大事です!w

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