BRAUN 720s-4を買った

12年ぶりのシェーバー更新、生涯4台目にして初ブラウン。ちなみにBRAUNはドイツ語表記であり、英語のBROWNと同じ意味。(ちなみに辞書によるとシュガーはZUCKER。)

最近ブラウンはラインナップを解りやすいように命名しており、ちょっと前だとContourとか5897とか良く上下関係が解らない機種名だったが、今は上位のラインナップを中心に、Series 7, Series 5, Series 3と、BMWのようになっている。

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Series 7はその最上位シリーズに位置し、今回購入した720s-4はその中の最廉価モデルで、自動洗浄機が付属しない。なぜこれを選んだかと言えば、我が家には自動洗浄機の置き場所がないから。でも水洗いできるし、安いし、これでいい。

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前機種はロータリーシェーバーの日立RM-TX321だったので、慣れを考慮してロータリーの最新型にしようかとも思ったのだけれど、ACアダプタの形状がネックになり、やめた。というか、買っても使えない。

RM-TX321は12年の間に2度のバッテリー交換、1度のモーター交換を経ているので、MTBFは4年程度と言うことになる。ロータリーシェーバーは静かなのが売りなのだが、このRM-TX321はロータリー刃2本に加えて、往復式のセンタートリマーを装備していることもあり、実はあまり静かではなかった。

720s-4とRM-TX321の稼働音を比較してみると、音圧では720s-4の方が低めだけど、甲高く耳に付くのも720s-4の方。RM-TX321は音圧は高いけど、音質自体は耳には付きにくかった。

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(刃を裏側から見たところ)

最近のブラウンの上位モデルは外刃と内刃が一体型になっているのが特徴で、刃物として至極まっとうだと思う。(と思ったらロータリーシェーバーの最上位モデルRM-GTX1/GTX2も一体型になったのか…。)お手入れはハンドソープを外から付けて水で流すだけのイージーさで、これなら固定費のかかる洗浄スタンドなんていらないんじゃないかとさえ思う。

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刃のところにはカバーは付属しない。水洗いした刃の乾燥を促進させるためだという。その代わり、そこそこ立派なセミハードケースが付属する。

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ACアダプタは差し込む方向に長手。我が家のように上下方向に余裕がないコンセントでも使いやすい。ケーブルはブラウン伝統のカールコード。ACアダプタはさほど大きくないが、セミハードケースには入らない。

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キワ剃り刃は手前側にある。

さて剃り味だが、ロータリーシェーバーと比較して圧倒的に優れている印象はないが、毎秒167往復(本当か!?)に達するという超高速の往復刃は、往復の左右端で一瞬でも速度がゼロになると言うハンデをまったく感じさせない。

下ろしたてと言うこともあり、ジョリジョリなどという音は一切立てず、肌の上を滑らすだけでヒゲが消えてしまう。オイリーな肌コンディションだと剃りにくかったり、肌を引っ張ってヒゲを立てた方が剃りやすいのはロータリーと同じだ。

ヘッドの肌に対する当たりの柔らかさはSeries 7の特徴で、下位モデルとの差別要因になっている。このサスペンションが働いている限り、カミソリ負けなど皆無のように思う。ただ、サスペンションが底突きを起こすくらい強く押し当ててしまうと、その切れ味ゆえヒリヒリは避けられない。(実は鼻の下の1箇所でヒリヒリさせてしまった(笑)血が出るほどではない。)

振動の強さにはちょっと驚いた。ロータリーの低振動に慣れた身には、ブラウンを持つ手も剃られる肌もビリビリとくすぐったいような振動を感じる。しかし音波振動によりヒゲをたたき起こす方式のシェーバーなので、原理上仕方のないところではある。

剃る強さは三段階に調節可能だが、「やりたいこと」に対して「手段」が追いついていない印象で、正直3段階の違いが有益だとは感じられなかった。剃る強度はシェーバーを持つ手で調節するのが間違いがない。

さてこのBRAUN Series7、電気シェーバーとして一つの頂点だし、この方式で原理上これ以上のものが現存しないという点で、満足したかと聞かれれば大満足である。いいもの感が漂うし、世界中で売れているドイツ製品と言うことでVW GOLFにも似た実力の高さを感じる。デザインもなかなか精悍だし。

しかし次もブラウンを買うかと聞かれれば、ちょっと自信がない。それだけ、ロータリーにはロータリーなりの良さがあったと言うことだが、一方でロータリーシェーバーのACアダプタの大きさに改善が見られなければ、洗面台のコンセント周りが狭いこのアパートから引っ越すことでもない限り、今後ロータリーを買うことはないだろう。

次にこのブラウンから買い換えるとき、私はどこに住んでいるのかとか、ロータリーシェーバーは絶滅していないかとかは解らないが、一つ言えるのは、この720s-4が1.3万円で買えるなら、前機種を修理3回も出して12年も使うことはなかったかな~。

コメント

  1. KM より:

    私もブラウン派なのですが、日常的には自動洗浄機は使用していません。平日は、そりかすを捨てるだけ、休日は水洗いした後に、菌の繁殖を防ぐために専用洗浄機を使ってアルコール洗浄と乾燥までを自動でしてくるのでブラウンの上位機機種は大変便利です。このようにすると、洗浄液もほとんど汚れることがなので半年以上使用することができるのでコストもほぼかからず非常に便利だと思っています。もともと私が髭が薄いというのもあるのですが、充電も一月に一回ぐらいで済むので本当に便利です。

  2. shigechan より:

    クマデジタルさん、お早うございます。
    いつもながら詳細なレポート、感じ入ります。私の流し系レポートとは大違いです(^^ゞ

    厳密にはシリーズ7の一世代前のユーザーで、アルコール洗浄システムを使っていますが、
    たまには水と石けんですっきり洗いたいと言う衝動が・・・。
    こんな時には、石けん箱の蓋をひっくり返して水を張り、そこへハンドソープを付けた
    シェーバーを浸してガーッと運転します。このときシェーバーを左右へ傾けると石けん箱の
    中で水が対流し、面白いように髭くずが出てくるんですよ。

    後はヘッドの隙間へも水道水を流し込しこんだら、ふうふうと水を吹き飛ばして完了です。
    たまにはスプレー式のシェーバークリーナーを使うと、潤滑&消毒になって良いと思いますよ。

  3. >> KMさん

    私も置ける場所があればね~と思うのですが。
    ただ洗浄機付きの機種の価格(意外と安い)を考えると、
    洗浄液の利益率は高いんだろうなぁと穿った見方をしてしまいます(笑

    >>shigechanさん

    私もため水の中で試してみました。
    いやー、ヒゲ屑が快感ですね(ぇ

    ブラウン純正のスプレー式のクリーナー、
    以前ロータリーシェーバーで使っていたのですが、
    なんか次第に塗料が剥げてきて…
    どんだけ強力なんだと。

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