EPSON/Canon ローエンド複合機一本勝負(実家用)

「別件」で量販店のプリンタ売り場に行った件、実は実家のPM-760C(だったかな)が壊れたために安めのプリンタを見に行ったもの。

実家のPM-760Cは月に1~2度しか使用しないので毎度インク詰まりしてしまう。都度クリーニングしながらだましだまし使っていたのだが、ついにインク詰まりから復帰しなくなった。もっとも1999年購入の13年選手なので、そろそろ寿命と考えても良いのではないかと思う。

さて、実家ではプリンタを使い終わる都度、押し入れに片付けている。もしかした無線LAN対応モデルならば邪魔にならない場所に設置できるので片付ける手間が省けるのでは?と考えたが、母に確認したところ「それはない」という。

また、使う紙は専ら普通紙なので、カラーは欲しいものの写真品質にこだわるわけでもない。とりあえずカラーが出れば良い、というレベルだ。

プリンタ専用機か複合機かも悩みどころだが、両者にはもはや価格差がさほどないことと、複合機であっても重量がPM-760Cと同等(5.2kg)であれば良いので、母に確認したところ「同じような値段なら複合機がいい」と言う。

「複合機」「無線LAN不要」「カラーは必要だが写真品質にはこだわらない」となると、EPSON Colorio PX-403AかCanon PIXUS MP493かということになる。EPSON PX-403Aはモデル末期のようで、今日現在Amazonでの価格が4千円を切っている
Canon MP493は現役機だがこちらも5千円強(今日現在、Amazon)である。

インクで収益を上げるビジネスモデルとは言え、やや不健全とも思える価格設定。でもそういう売り方しかないのであれば、それに乗るしかない。

さて、この2台に絞ったので、両者を比較してみよう。

px403a

まずPX-403A。液晶画面を使わない、対話式ではない操作系がポイント。「1ボタン=1機能」に近い実装がされており、高齢者には使いやすいと思う。何でも「画面表示+カーソルキー」が使いやすいと思っている設計者がいるとすれば、不見識きわまりないと言える。(実はPX-403Aの後継機のPX-404Aは、画面+カーソルキー」という対話式の操作系になっており、この点では改悪だ。)

インク交換時にはスキャナ部を跳ね上げるが、大きく持ち上がるため手が入れやすい。給紙トレイはシンプルな作りで、高齢者にも戸惑いは少なそうだ。

筐体は左手前上部の出っ張りが手を掛けやすく、右奥側と一緒に持ち上げることで運搬しやすかった。

インクタンクは全色ともニジミや水、ペンでの書き込みに強い「顔料系」を使っているが、インクタンクは各色独立式だ。独立式は経済的、とよく言われるが、ある一色を交換した場合でもクリーニング動作が走り、他の色のインクも一緒に消費されてしまうので、使用頻度が少ない場合にはさほど経済的ではないように思う。なお、インク全色交換時のコストは約3,400円である。

MP493

次にPIXUS MP493。この機種の特徴は、液晶画面を用いた対話式インターフェース。高齢者にはお勧めしにくい方式だ。

給紙トレイは「開いて、伸ばして、角度を付けて固定する」という複雑な仕組みで、開くだけでよいEPSONとくらべるとかなり複雑。作りも華奢なので、伸縮動作もスムースさに欠ける。

インク交換時のスキャナ部分の跳ね上げ量もEPSONより小さめで惜しいところ。

筐体は収納時であれば尖ったところはなく、持ったときも手の当たりが優しい印象だ。

インクタンクはなんとプリンタヘッドと一体化されており、「インク交換=ヘッド交換」となる。黒とカラーの2タンク構成で、カラーの各色のタンクは独立していない。なお、インク全色交換時のコストは約4,000円である。

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ちょっと悩んで、Canon MP493にした。決め手は「ヘッドと一体化されたインク」である。とにかく使用頻度が低いので、インク交換の都度ヘッドが新しくなる方が都合がいいだろうと考えた。

対話式インターフェースである点は困ったところだが、携帯電話「らくらくホン」を使えている母であれば何とかなるだろうと期待する。

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