「輪廻のラグランジェ」終了

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今期見ていたアニメの中で「ガンダムAGE」と並んでほぼ周回遅れなしで見続けていたアニメ「輪廻のラグランジェ」が終了。「元気が出るロボットアニメ」との触れ込みの通り、どんな場面であってもジメジメしない爽快感がありました。そもそもヒロインのここ一番の衣装ってのが「体育ジャージ」というのが斬新すぎる…。

明らかにレンズの色収差を模したであろう、全シーンに渡る特殊効果も最初は違和感がありましたが、そのうちこの作品の味と感じられるようになりました。収差が画面周辺部ほど大きくなるなど芸が細かいですが、ただ、それで何を表現したかったのか、という意図まではよく解りませんでした。

本作の舞台は千葉県鴨川市ですが、NHKの「クローズアップ現代」で地元民との企画会議の様子が放送されました。どうやって地元ネタをあざとくない感じで散りばめるか、腐心していた様子が分かりましたが、作中でも鴨川であることは解るものの、いわゆる「聖地」となるようなシーンは少なく、かなり遠慮していた様子が窺えます。一方で、地元の振興課などの働きかけで、ここまで作品って動かせるのかという驚きがありましたが…。

ただ高速で長距離移動できる航空機型の機動兵器に対して千葉県の一自治体である「鴨川縛り」というのは厳しいようで、作品の世界観がやけに上下に広い(鴨川と、鴨川上空の宇宙空間を行ったり来たり)のが印象に残りました。

ヒロイン「京乃まどか」が才色兼備で良い性格、おまけに主役メカのパイロットであっても嫌味にならないのは、明るい世界観によるものも大きかったと思います。いかに視聴者を裏切るかとか、バイオレンスで魅せるのではなく、「明るさ」「元気が出る」を追求したというところが、何となく毎週見る気になった原動力のように思います。こういう時代ですからね、せめてアニメの中では明るい世界を見たいですよね。

今回のTVシリーズではエウレカセブンの「セブンスウェル」のような終わり方をしてしまいましたが、回収されていない伏線も多く、続編も製作されるようなので、期待したいと思います。


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