傾斜天井用ロールスクリーンが機種選定ミスだった件

南向きの天窓につけた傾斜天井用ロールスクリーンですが、閉めたときに少したわんだ感じが優雅だなぁなんて設置当初は呑気に見ていたんですが、いざ住んでみると垂れ下がった隙間から漏れる直射光が室内、特にオーディオセットや模型置き棚を直撃することが分かりまして、さて、困ったなぁと。隙間を塞ぐように何か小さなカーテンか板状のものをぶら下げるしかないかなぁと思っていたんですが、ツマからそんなごちゃごちゃするものは下げないで欲しいとクレームが。

となると、どうするべきか…

タチカワブラインドのカタログとにらめっこした結果、あることに気がつきました。

カタログでは、我が家のように優雅に垂れ下がった写真はないんです。これはどういうことかとさらに調べてみると、我が家に付いている「チェーン式」のロールスクリーンは、垂直~垂直-30度までしか対応しないとのこと。それ以上寝ている天井には「プルコード式」で対応すると。

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タチカワブラインドのカタログより

いやいや、我が家の屋根は(大抵の屋根はそうだと思いますけど)垂直~垂直-30度ってことはないですよね。45度以上寝てるでしょう、一般的な屋根なら。でもチェーン式を選定したのはリフォーム会社なんですよね。リフォーム会社の選定ミスか…でもこれで施工状態を確認して検収してしまったのは私の責任だしなぁ…。

まぁ最悪お互いの責任で費用折半でもいいから、何とかならないものかなぁとリフォーム会社に事情を説明してみると…

なんと機種選定のミスを認め、プルコード式に交換してくれるとのこと。費用のことは特に言われませんでしたが、結果的に無償対応でした。

ただ、プルコード式にしてもたるみはないものの、枠から3センチ程度は浮くので、現状と同じ大きさで作る(セミオーダーする)とその隙間から若干ですが直射光が漏れてしまいます。これを避けるには左右幅を少し大きめに作る必要があります。その懸念も伝え、大きく作り直す分の差額コストは払う旨も伝えたんですが、この点もやっぱり無償でした。

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そんなわけで製作し直されたプルコード式のロールスクリーン。左右幅は交換前より+20cmにして貰いました。

チェーン式と違い、閉めている間はプルコードに常にテンションがかかっています。10年くらいで切れるんじゃないかと心配です。

困ったのは、プルコードの取り回し。タチカワのカタログやら説明書やらには付属の滑車などを使って取り回すよう様々な取り回し例が掲載されているのですが、そのどれもが「同一面での取り回し」しか考えられておらず、傾斜天井面から壁面(鉛直面)への引き回し方は騙し絵としか思えないような図しかありません。図面を書いた人は現物見ないで書いてるんじゃないでしょうか。

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そんな訳で工事屋さんも困ってしまったので、リフォーム会社の担当者が直接タチカワに問い合わせて編み出したのが、この取り回し。とはいえ、プルコードを傾斜面から鉛直面へ角度を変えるパーツが滑車ではなく「ただの穴」なので、これは擦れてプルコードが傷みそうですねぇ。

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このロールスクリーンは巻き上げ側に常にバネ力がかかっているので、閉めておくにはこの部品で常にプルコードを保持しておく必要があります。かなりのテンションがかかりますので、長めのビスでガッチリ固定してあります。このパーツに対してまっすぐ下に引っ張るとプルコードがフリーになり、斜めに引っ張って離すとその位置でロックされる仕組みです。

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プルコードのストローク量はロールスクリーンを閉めた長さの2倍になるようで、ロールスクリーンを1m閉めるには、プルコードは2m引っ張る必要があります。開いたときにプルコードがちょうどいい長さになるよう施工すると、閉め切ったときに上の写真のように床上にだらしなく落ちてしまいます。これ、ソリューションが尻切れだと思うんですけど、どうなんでしょうかタチカワブラインドさん…。

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ともかく、この改修で無事にオーディオセットや模型飾り棚に直射光が当たらなくなりましたので、安心して模型を箱から出してやりました。

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