CanonのPowerShot G5 X がモデルチェンジしてMark IIになり、何これRX100?というようなスタイルになりました。PowerShot系はいろいろ試行錯誤していましたが、最終的にはRX100系スタイル(明るいズーム、ポップアップ式ファインダー、ストロボ内蔵、チルト液晶、そして1インチセンサ)が優秀であったと言うことを認めたと言うことでしょう。模倣は最大の賛辞って言いますしね。ただRX100系では別売りだった右手側グリップが標準装備なのがニクイ。
さてRX100じゃなかったG5 X Mark IIですが、Bさんが便利な比較表を作ってくれていますが、やはりスペックもRX100を意識している香りがプンプンします。望遠側の明るさもF2.8のまま、RX100では70mmだったところを、G5 X Mark IIでは120mmまで伸ばしていて素晴らしい。ただ注意しなければならないのが、この手の「広角側、望遠側の明るさはそのままで焦点距離だけが伸びた」レンズというのは、ズームしていくと結構早い段階でF値が上がっていってしまうんですよね。実質「全域F2.8」くらいに考えておいた方が失望しなくて済むかも知れません。
個人的にはEOS Rと共に導入したキヤノンの最近のMacにおけるワイヤレス取り込み環境が快適すぎて、今まで「Eye-Fiよりはマシ」と思っていたソニーのワイヤレス取り込み環境がダメダメに思えてきてしまったのが痛い。ソニーのMacワイヤレス取り込みアプリは2017年からアップデートされていないし、それでもちゃんと動けば文句はないんですが、あいにく、
(1)Mac起動時に「このアプリは将来動かなくなるのでアップデートが必要」の旨のアラートが出る
(2)家族の複数のアカウントをセットアップしたMacではワイヤレス自動取り込みが正常動作しない(ソニーによると動作保証していないとのこと)
(3)繰り返し取り込みできない。1〜2回取り込むとそれ以降動作しなくなる。Macを再起動するとまた動くようになる。(ボンジュールの再起動でもダメ)
と、散々な状況。Macアプリに対する開発リソースのかけ方の違い(優秀な人またはベンダーを確保できているかどうか)が露骨に出ている印象です。
従って、我が家のソニー系カメラであるRX100 III を G5 X Mark II に、α6500+レンズ一式をEOS Mに乗り換えようかとも考えました。こんな感じです:
【売るもの】
・RX100 III
・α6500 + Eマウントレンズ一式(Zeiss3本を含む5本)
【買うもの】
・PowerShot G5 X Mark II
・最近のワイヤレス環境が付いたEOS M + 便利ズーム1本
たぶんこういう買い換えであれば追い金なしで買えるのではないかという気もしないでもないですが、思いとどまっているのはEOS Mの便利ズームが明るさ・画質ともイマイチだからです。もしEOS M用にF/4通しの高画質な24-70ズームがあったら逝ってましたね。
この秋にmacOS Catalinaが出るとこのままではMacにおけるソニー製カメラのワイヤレス取り込みは不安定どころか動かなくなってしまうので、ソニーがどういう手を下すのかもう少し様子を見ます。いい感じのMac用取り込みソフトが出てくれればソニーを維持、そうでなければEF-Mマウントレンズの状況を見ながら乗り換え検討ですかね。
もっとも、EOS Mの便利ズームがしょぼいなら、その頃には価格もこなれているであろうEOS RPのボディだけ…という手もあると思いますが。どっちにしても、追い金を発生させない乗り換えがマストです。
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