最近ストロボより断然便利だと思っているLEDライト。大光量の場合はストロボが便利ですが、スチル(静止画)撮影でも光線の状態を事前に確認可能なLEDライトは便利です。
しかしLEDライトは変なものを選んでしまうと演色性が悪く、特定の色が濁ってしまうという欠点を持ちます。そのために「高演色タイプ」というLEDが存在するのですが、このたび高演色を謳うsuntech X15 LED を導入したので、今まで使っていたものとどれくらい違うのか簡易的に測ってみました。
各チャート画像とも、紙のカラーチャートを撮影して、左下の白いセルでPhotoshopにてホワイトバランスを取りました。
suntech X15。スペックからすればこれがリファレンスだろうと思います。演色性を示す指数Ra は96です。90以上だと高演色だと言われています。
グリーンハウスの丸型のLED。一応「高演色」は謳っていますが、数字でのスペックは示されていません。しかし、suntech X15と比べて若干青が弱いような気はしますが、さほど極端に濁った色はないように思います。黄色はこっちの方が鮮やかなくらい(青が弱いのと表裏一体かもしれません)。
suntech LED126。特に高演色とか言っていなかった時代の旧製品です。高演色は謳っていませんが、さすが suntech と言ったところでしょうか、これも特におかしな色は見受けられません。
ちょっと画角がずれてしまいましたが、部屋のLED(シーリングライト)でも撮ってみました。赤がちょっと濁っている気がしますね。
ヒストグラム比較です。左から順にsuntech X15, GreenHouse(GH), suntech LED126, 部屋の照明です。ヒストグラムで見るとX15とGHが近く、LED126だけ少し毛色が違う感じです。しかしスペクトラムが分散しているという意味では意外とLED 126はいい感じなのかもしれません。逆に部屋のシーリングライトはスペクトラムが鋭くて、特にブルーチャンネルにぽっかり抜けている帯域があって、ちょっとイマイチです。実際、他の照明と比較すると発色が全体的に鮮やかさに欠ける気がします。しかしPanasonicはちゃんと「高演色」タイプをラインナップしており、ここで試したのはその高演色タイプではないので仕方ないところです。
しかしもうちょっと差が出るかと思ったのですが、意外なほど差がなかったというのが今回の結論。まぁsuntech LED126とGHは買う時にそれなりに色は気にして買っているので、あまり変なものは掴まなかったということでしょう。
今回はPhotoshopでホワイトバランスを取りましたが、多灯撮影する場合は照明同士の色を合わせないといけません。でないと被写体の色が部分部分で違う色になってしまうためです。今回試した中ではLED126はホワイトバランス固定、GHはホワイトバランス3段切り替えで、X15はほぼ無段切り替え。つまりLED126とX15、GHとX15は組み合わせて使うことができますが、LED126とGHは色を合わせることができず、一緒には使いにくい感じです。
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